死者が最大約32万を超えるとの
途方もない被害想定が出された南海トラフ。
そして首都直下型の地震など。
報道で繰り返し映される想定CGは、
思わず目を伏せたくなるものでした。
ある海抜3メートルの地域では、
地震発生から津波が町へ到達するまで25分弱。
安全な場所へ子どもから老人が避難するのに30分強。
『私はもう逃げない』。
年配の方の寂しげな一言が胸を打ちました。
地震そのものではなく、
地震がきっかけで起こる家屋の倒壊、津波、事故、火災などが
実際には人の命を奪っていくもの、
本当に怖いものだと改めて知りました。
命あってこその避難です。
『情報の発信により、
想定される被害者の数を少しでも減らすことが、
自分たちの使命=アウトリーチ』と、
ある学者の方がおっしゃっていました。
アウトリーチ。
良い言葉ですね。
手を伸ばすことが本来の意味のようですが、
必要とされることに取り組むこと。
自らの思いや願いを周知させるために活動すること、との意も。
『本当に良い住宅とは何か。
一人でも多くの方に知っていただきたい』
私たちの活動もそうでありたいと思いました。
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