2012年9月2日日曜日

アウトリーチ

死者が最大約32万を超えるとの

途方もない被害想定が出された南海トラフ。

そして首都直下型の地震など。

報道で繰り返し映される想定CGは、

思わず目を伏せたくなるものでした。


ある海抜3メートルの地域では、

地震発生から津波が町へ到達するまで25分弱。

安全な場所へ子どもから老人が避難するのに30分強。

『私はもう逃げない』。

年配の方の寂しげな一言が胸を打ちました。


地震そのものではなく、

地震がきっかけで起こる家屋の倒壊、津波、事故、火災などが

実際には人の命を奪っていくもの、

本当に怖いものだと改めて知りました。

命あってこその避難です。


『情報の発信により、

想定される被害者の数を少しでも減らすことが、

自分たちの使命=アウトリーチ』と、

ある学者の方がおっしゃっていました。


アウトリーチ。

良い言葉ですね。

手を伸ばすことが本来の意味のようですが、

必要とされることに取り組むこと。

自らの思いや願いを周知させるために活動すること、との意も。


『本当に良い住宅とは何か。

一人でも多くの方に知っていただきたい』

私たちの活動もそうでありたいと思いました。

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